相談する事務所がどこであれ、法律上の手続きや裁判所が決めている部分に大きな差はありません。

しかし、作業をする上での細かな流れや、司法書士とのかかわり方、相談時間、事務所に支払う費用などに違いがあります。

債務整理の場合には、債権者との交渉が必要となってきます。
 

相談した司法書士が、債務整理に詳しくなかったり、依頼者とのコミュニケーションをきちんと取らなかったりすると、最終的には支払う借金総額が増えたり支払い開始時期が早まってしまったり、相談者に不利な条件で交渉をまとめてしまうこともないとはいえません。
 

したがって、その事務所が債務整理に精通しているか、また、事務所の情報をきちんと公開しているかなど、インターネットやタウンページなどを使って調べてみてください。
 

なかなか一般の方には難しいことと思いますが、そうした債務整理に関する情報や事務所に関する情報が公開されていない事務所は、できるだけ避けたほうがよいでしょう。
 

整理屋と提携している弁護士(司法書士)事務所に依頼しないで済むよう、夕刊紙やスポーツ紙の広告などの宣伝文句に振り回されないように十分注意することが大切です。


また、数ある事務所の中には、事務所側の都合で、債務整理手続きが決まってしまうところもあるようです。

①収入状況などから任意整理により支払っていくことが難しい状況であることを把握しているにもかかわらず、自己破産手続きではなく任意整理をすすめるケース。
 

この理由は、そのほうが案件を数多くこなせるという業務の効率が関係していると想像できます。任意整理であれば、相談から手続き終了にかかる期間は約3カ月〜半年ほどであることが多いですが、自己破産の場合、相談から手続き終了まで1年以上かかることもあります。案件ごとのサイクルを短くし、たくさんの借金の相談に応じられるようにすれば、事務所の利益率も高まりますので、そうした事務所の都合で、任意整理をすすめる事務所もあります。特に大規模な事務所は人件費や広告費が高額になりますので、経営上の判断でこのような運営方針になっているところが多いようです。

②任意整理が可能な状況や、依頼者のご意向が自己破産を極力避けたい場合でも、自己破産をすすめるケース。この理由も事務所の運営効率が関係しているそうです。

地域によっては専門家が就くと自己破産の手続が簡略化されます。すると、債権者との交渉が必要な債務整理よりも、自己破産業務の方が効率よく事務所業務が流れることになります。

「借金を整理して、一からやり直そう!」そう決心したなら、債務整理の経験が豊富な事務所、依頼者の利益を考え、どの手続がいいのか依頼者と一緒に検討していく、そういう事務所に相談するのがいちばんです。

「借金の整理の方法や法律のこと、事務所の場所はわかったけれど、どんな人が相談にのって、手続きをしてくれるんだろう?」


債務整理を相談する事務所を選ぶときには、その事務所の実績や、自分が相談しやすい相手かどうかが大きなポイントになります。
しかし、現実には債務整理について相談を受けてくれる司法書士がどんな人物か、情報を公開している事務所はあまりありません。
 

大規模事務所では、スタッフの数も入れると100人単位。
それでは、どんな人が自分の話を聞くことになるのかわかりませんよね。
相談に行ってみて、相性があわないと感じることもあるでしょう。
 

債務整理の相談に乗ってくれる司法書士の情報が公開されている事務所を選べば、そうした心配はなくなると思います。
債務整理の相談に行く前から相手のイメージができているので、初対面でも話しやすくなります。
 

これは、思っている以上に大きな安心感につながります。


事務所や相談室の写真も公開されているようなら、さらに雰囲気をイメージしやすくなると思います。

司法書士に債務整理を依頼すると、その費用はいくらかかるのでしょうか。
 

旅館、英会話塾、美容院など、他のサービス業のホームページにはきちんと費用が書かれているのに、司法書士事務所となると、債務整理の費用について何も記載していないことも珍しくありません。たとえ書かれていたとしても、書き方があいまいだったり、別費用の項目や追加費用の項目が多ければ、債務整理の依頼をした後で、
 

「別途費用がかかるなんて、知らなかった」

「最初から言ってくれればいいのに」
 

なんてことにもなりかねません。
 

明朗会計かどうかは、次のことに注目してみてください。

・ホームページなどに、債務整理の費用がはっきりと明記されている。

・別途費用の項目がない。あるとしたら、別途費用とはなにか、いくらなのかが明確になっている。

・料金表を見れば、自分の場合はどの項目に該当し、いくらなのかわかる。

・実費が明確になっている。郵便代、交通費、日当などの実費を、債務整理費用とは別になっている場合があります。
 

これは安心して債務整理について相談できるかどうかの大切なポイントだと思います。

債務整理に関する用語の中には、日ごろ耳にしない言葉が数多くあります。
 

たとえば、よく使われる債務整理の関連用語に「引き直し計算」「過払い」「グレーゾーン」「同廃」「偏頗弁済(へんぱべんさい)」「審尋期日(しんじんきじつ)」「債務名義」「自由財産」「別除権」「管財人」「予納金」「非免責債権」「破産開始決定」「所有権留保」「任売(にんばい)」などがあります。
 

これらの債務整理関連の単語を何の説明もなく使われて、すんなり理解できる方がどれだけいるでしょうか。
 

債務整理の相談に行ったとき、これらの聞きなれない言葉で説明されたらあなたはどう思うでしょうか。
 

「よくわからないので、もう一度教えてください」と聞けるでしょうか。
 

そう聞いたときに、もし、相手が嫌な顔をしたら?わからなくても、そう言いづらくて、ついわかったふりをしてしまうかもしれません。
 

債務整理手続きはあなた自身の手続きです。
 

わからないことは、きちんとわかるまで説明してもらわなければなりません。
 

司法書士は、専門用語を使って話すことに慣れてしまっているので気づかないことが多いのです。けれど、普通の人がわかる言葉で、丁寧に債務整理について説明してくれる人なら安心だと思いませんか。
 

どんなに債務整理の分野で有名で、偉い先生でも、自分だけがわかる言葉で債務整理について説明して終わってしまうようなら本物の専門家とはいえないのでしょうか。
 

本格的に債務整理の相談に行く前に、債務整理や借金の整理について、電話で少したずねてみるといいでしょう。そのときの説明の仕方や態度で、自分が債務整理の相談がしやすいか、わからないことを聞きやすいかを判断するといいと思います。

有名な事務所や大手事務所の司法書士や事務員の中には、借金の整理の相談者に対してとんでもない勘違いをしている人もいます。
 

「借金をして返せない人(債務整理する人)」=「カネにだらしない人」
 

このような気持ちを露骨に態度にあらわす人もいるのです。
 

けれど、債務整理の相談を受けて、法律事務というサービスを提供し、報酬を得ているのですから、本来、相談者と事務所は立場が対等なのです。
 

事務所で働く人たちは、「先生」と呼ばれる司法書士をはじめ事務員全員が「サービス業である」という自覚を持っていなければなりません。
 

債務整理の問い合わせの電話をしたとき、どんな応対だったでしょうか。
 

債務整理の相談をしている間、どんな風に話を聞いているでしょうか。
 

ほんの少しでも、居心地の悪さや気まずさ、馬鹿にされているような雰囲気を感じたなら、そのような事務所で債務整理をするのは避けたほうがいいでしょう。

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